8 暁君の華麗なる恋愛計画の全貌

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『壮亮』 『何ですか?』 『ひよに家事はやらせないでね』 『え?何で?』 壮亮はきょとんとした顔で俺を見る。 『ひよが料理を手伝って包丁で指を切ったらどうするの?』 『え』 『洗い物をして可愛い手が荒れたらどうするの?』 『た、確かに……!』 俺の言葉に馬鹿なくらい単純に簡単に頷いた壮亮。 『ひよにはずっと可愛い女の子で居て欲しいだろ?』 『確かにっ!!』 流石バカ壮亮。 簡単に洗脳出来た。 バカだから忘れるかもしれないから、一応定期的にこの台詞は言っておくか。 それに将来、男除けにも使えそうだな。 バカだからこそ利用価値があるな。 「壮亮はバカだから、ひよに近付く男除けにも使えたし、色々便利だったよ」 男除けってまさか…… 「まさか、お兄ちゃんが男の子と居る時に決まって現れたのって……」 「ちょっと壮亮に吹き込んだら、ひよのところへ全速力で向かってくれるから便利だった」 お兄ちゃんは良いように暁君に使われてたのね……。 「前も言ったけど、家事を出来なくさせてごめんね。でも責任は一生を掛けて取るから安心してね」 「……」
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