8 暁君の華麗なる恋愛計画の全貌

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「ひよが大きくなるのを待つのは何度も気が遠くなったけど、ひよの成長を見ていくのは楽しかったな」 『あきら君!こんどのおゆうぎ会で、ひよ、シンデレラやるの!ぜったいにみにきてね!』 『あぁ、勿論』 『ひよ、明日から小学生になるの!100人、お友だち作るの!』 『おめでとう。頑張ってね』 『身長が去年より五センチも伸びたの!』 『ひよ、大きくなったね』 ひよと過ごす毎日。 俺は勉強したり、家事を覚えたり、自分のスキルをひよのために磨いた。 本当に毎日が充実していた。 だが、小学校三年になると、ついにひよが一緒に遊んでとせがまなくなってしまった。 寂しい…寂しすぎる……。 こうなることは、成長過程で仕方の無いことなのか……。 寂しさを埋めるため、カーテンの隙間からひよの部屋の様子を窺う時間も増えた。 写真を取る枚数も日に日に増えていく。 部屋はひよの写真だらけになっている。 「そこからは暫く寂しくカーテンの隙間からひよの様子を窺う時間も増えて、写真を撮るペースも日々上がっていったよ。だから少しでも会いたくて、毎朝ひよと鉢合わせるように家を出てた。毎朝ひよと挨拶するのが、あの時の俺の生きる糧だった」 暁君は昔を思い出したのか、切な気に笑った。 傍目から見れば哀愁漂ってて絵になる雰囲気の暁君だけれど、言ってる事はとてつもなく怖ろしいんだけども……。
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