2 ドキドキのお付き合い

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「暁君って何でも出来るんだな」 パパも暁君の料理に舌鼓をうっている。 「本当に美味しい。ママ、敗北感しか感じない」 暁君の作ったご飯はママには悪いけれど、ママのご飯よりも美味しい。 昨日から我が家の食卓は暁君のお陰で豪勢になった。 暁君の作る料理はプロレベルで、見た目も綺麗だし、味は美味しいし、言うことナシ。 勉強も出来て、料理も出来て、しかもスタイル抜群で顔も格好良いし。 どれだけ神様は暁君に才能を与えたんだとつい嫉妬してしまう程。 「そんな事ないですよ。おばさんの料理も美味しいです」 こんな美味しいご飯を作れるのに謙遜する暁君。 やっぱり暁君は出来た大人だな。 お兄ちゃんとは違って。 「お兄ちゃんはご飯食べないの?食べてないんでしょ?美味しいよ?」 お兄ちゃんは不貞腐れてリビングの隅で膝を抱えて座っている。 「要らない!」 もう、意地っ張りなんだから……。 「これならママも安心して預けられるわ。ね?パパ」 「そうだな」 ママとパパが顔を見合わせて頷いている。 「はい、安心して頂けた様で良かったです」 「俺は認めてないぞ!暁君だって仕事はどうなんだよ!今日平日なのに仕事は!?」 そこに落ち込んでいたはずのお兄ちゃんが割り入ってきた。 「在宅ワークだから自分のペースでやりたいときに出来るから」 「はぁ!?それ本当に仕事してるんですか!?ちゃんとした仕事なんですか!?自宅警備員という名のニートじゃないでしょうね!?」
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