3427人が本棚に入れています
本棚に追加
/518ページ
あ、まさか……
今、俺に追っ掛け来てくれるのを待っているのか。
俺に行くなって言って欲しいのか?
俺の心は一瞬で熱くなる。
あのバカ女が強引に言ってくるから、それに仕方なく付き合ってたんだよね?
追い掛けて来てくれると信じていたけれど俺が来なくて、俺に駆け引きをかけた自分に後悔してるんだよね。
今すぐ行くよ、ひよ。
俺は勢いよく立ち上がり、ひよを迎えに行こうとしたその時、
『Hi、Christina!』
訊いたこともない男の声が聞こえてきた。
『Mike!?』
クリスティーナが名前を言っただけでその後何も喋らなくなった。
Mike?誰だ?
「キミ、日本人?」
どうしたなんて思っていたら男から日本語が飛びだした。
「え。」
ひよは驚いた声。
「彼女は私の友達よ!」
クリスティーナが突拍子もないことを口から出した。
おい、いつの間にそうなった。
最初のコメントを投稿しよう!