☆初恋は転校生☆

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吉岡はいつもより顔を曇らせていた。 「あの、吉岡君…私の事どう思ってる?」 私は吉岡の顔を伺いながら直ぐに聞いてみる。 『…好きだよ。でも結婚とかは出来ない。俺の父は転勤が多いから俺も父や弟…母皆で一緒に引っ越す事になると思う。だから…ごめん。』 吉岡は重い口調で私に理由と自分の思いを話してくれたんだ。 その時私は悲しかった…だけど吉岡の事をこれ以上好きにならないようにしようと辛いけど別れを選ぶことが吉岡の為になるとその時は思ったんだよね。 なのにその時私は涙はでなくて…自分の心は何故かスッキリしたの。それと同時に私は本当に吉岡の事を好きだったのかな…って一時的には思ったけど、私の初恋は甘酸っぱい思い出として、心に刻む事が出来たんだよね。
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