最強男子

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「そうですね……またこんな事にならないように気をつけます……」 介護されてるとは言い、まだフラフラするな……今にも倒れてしまいそうだ。 視界が揺れるが必死に肩に掴まり耐えている 「危なっ!す、すいません……肩まで貸してもらっているのに……!」 俺は思わず女性に声をかけた 「あぅ……!!うぅっ」 俺がフラフラしてるんじゃない、女性が震えているのか? シュールな光景だが産まれた子鹿の様にプルプルしながら肩を組む2人が立っていた 「ひぁっ……うぅっ!身体が熱いよぉ……」 思わず女性から腕を離す、なんとか倒れずに立っていられた。 俺とは対照的に女性は膝を着き、正に産まれたての子鹿の様に四つん這いに地面に崩れ落ちた。 「え……!大丈夫ですか!どうしました!?」 女性は小刻みに震えていた 「あぅっ……私……へんに……なりそぉ……」 なんだ!?なんかヤバイ…… 助け呼んだ方が良さそうだよな! キョロキョロと周りを見渡すと、どうやら此処は一本の路地裏になっている様だった、とりあえず道に出れば誰かいるかもしれない! 「ちょっと待ってて!誰か呼んでくるから!」 フラフラしながらも道に向かって歩き出す 頭割れそうだが……少しマシになってきている……何とか行けそうだ。 ようやく道と言える場所に抜け出すと、人を探して行く。 「いた!す、すいません!路地裏に体調が悪い女性がいるので、一緒に助けてもらってもいいですか!?」 2人の女性は首を傾げると、俺の指差す方向に視線を移していた。 「リム行こう!あそこの路地裏みたい!!」 そう言うと高校生ぐらいの女性が走り出す 「待ってよアリスぅ~!」 後を追うようにリムと呼ばれた女性も駆け出して行く。 俺はフラフラと元の場所に辿り着くと、2人に抱えられる様に地面にヘタリ込む女性に視線をやる 「ササラ先輩!大丈夫ですか!」 アリスと呼ばれていた女性が、先ほどの女性に声をかけている 先程の優しい女性は、ササラと言うらしい。
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