13人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
久しぶりに刺した!
1号の足から手から下の畳まで貫通するくらい刺した。
僕が自分を守るために行う儀式の半分!
そのもう半分の妄想は久しぶりに出来なかった。
…久しぶりだな。
…2号を買って来た時以来だな。
…妄想に逃げられないんなんて、、、。
そんな中チャイムが鳴った。
【ピンポン】
僕は1号を押入れにしまい、そして扉を開けると披露宴に、来ていたあの僕の涙を見た彼女がいた。
「私タケル君の弟君と結婚したお嫁さんの先輩なんだよ。住所聞いて遊びに来たの。」
前の披露宴では誰だかわからなかった。
未だにわからない。
『誰だっけ?』
「小学生の時、隣の席だったアミだよ。」
名前を聞いて思い出した。
僕と席を離したアミだった。
あの時僕が鼻水垂らしとして、席を離したアミ!
あの行動にも傷ついた。
そんな女が今更なんのようだ?
『思い出した。僕の事が嫌いなアミでしょ?』
「そんな事ないよ。絶対そう思ってると思った。席離した事でしょ。」
『だって離したじゃん!』
「あれは本当悪い事したと思ってる。男子達にやれって言われて、タケル君と離したの。私はしたくなかったんだよ。」
…そんな馬鹿な話あるわけない。
…弟にも親にも見捨てられたんだ。
『で、なに?』
最初のコメントを投稿しよう!