イベント用短編小説

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久しぶりに刺した! 1号の足から手から下の畳まで貫通するくらい刺した。 僕が自分を守るために行う儀式の半分! そのもう半分の妄想は久しぶりに出来なかった。 …久しぶりだな。 …2号を買って来た時以来だな。 …妄想に逃げられないんなんて、、、。 そんな中チャイムが鳴った。 【ピンポン】 僕は1号を押入れにしまい、そして扉を開けると披露宴に、来ていたあの僕の涙を見た彼女がいた。 「私タケル君の弟君と結婚したお嫁さんの先輩なんだよ。住所聞いて遊びに来たの。」 前の披露宴では誰だかわからなかった。 未だにわからない。 『誰だっけ?』 「小学生の時、隣の席だったアミだよ。」 名前を聞いて思い出した。 僕と席を離したアミだった。 あの時僕が鼻水垂らしとして、席を離したアミ! あの行動にも傷ついた。 そんな女が今更なんのようだ? 『思い出した。僕の事が嫌いなアミでしょ?』 「そんな事ないよ。絶対そう思ってると思った。席離した事でしょ。」 『だって離したじゃん!』 「あれは本当悪い事したと思ってる。男子達にやれって言われて、タケル君と離したの。私はしたくなかったんだよ。」 …そんな馬鹿な話あるわけない。 …弟にも親にも見捨てられたんだ。 『で、なに?』     
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