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…やっぱり、、、おまえも、、、お父さんと、、、お母さんと、、、一緒なのか?
「兄ちゃん、もう恥ずかしいから、帰ってよ。呼んだオレが間違いだったよ。」
…うわーーーー!!!
…泣くな、、、、、。
…嫌われる事はするな、、、。
…いつもそうやって来たじゃないか家族の前では。
…笑え、、、、。
…タケル!笑え、、、。
『ごめんな。悪かった場違いで、、、、。帰るよ。』
僕は披露宴の最中にヌイグルミを抱え扉を出た。
そしてゴミ箱にヌイグルミを捨てて、歩いて行こうとした。
そんな時呼び止められた。
「タケル君。」
友達もいないはずの僕を呼ぶ女の子の声だった。
僕は振り返ったが、誰だかわからない。
「タケル君だよね。」
『誰だっけ?』
本当に覚えてなかった。
…早くどっかいってくれないか?
…涙がトイレまで持たない。
「私だよ。」
僕はその人を見ながら滝のように流れる涙をトイレまで我慢出来ず、泣いた。
人に嫌われないように人の前で感情を殺したはずの僕はあまりにも弟に言われた事がショック過ぎて、女の子方を見て涙をボロボロ流した。
僕は話の途中にも関わらず振り返り走って逃げた。
「ちょっとタケル君。」
感情を見られてしまった。
そんな思いがその場にいられない理由だった。
僕は泣きながらアパートに戻った。
そして刺した!
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