ない、ない、どこにもない!

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秋の終わりに、あたりいったいの落ち葉をひっくり返したり、その中にもぐり込んだりして、一生懸命さがしものをしている子がいます。 (ない、ない、どこにもない! こまったな!) ちょうどその時、南風のおじさんが、通りかかりました。 「坊や、どうしたんだい?何か困っているようだね。」 と優しく聞きました。 「うん、とっても大切な帽子を落としたんだ! 落とした所をさがしたけど、みつからないんだ。」 と泣きそうになりながら、答えました。 「じゃあ、おじさんが探してあげよう!」
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