ダークナイツ

「………ったく、恐ろしい奴らだねぇ」

二人組の警官が、神妙な面持ちで話している

「ああ…理性を失い人を襲う…罹患者ってのは正に獣そのものじゃねえか」

「俺が言ってるのはソッチの話じゃねえよ」

「ん？あー…ソッチね…」

損壊した家屋を見渡して警官も納得する

「罹患者は人間と思えねえ力を持ってやがるが…それをあっさりと殲滅する【ダークナイツ】ってのは…化物か…？」

「間違いねぇな…それに、この御仁を殺ったのはかの有名な零番らしいぜ」

「史上最強のダークナイツ。って呼ばれてんだってな？随分若いらしいが」
「一度お目にかかりてえもんだ…こんな化物共を数百と葬ってきたのがどんな人間か…」

「人間の姿をした何かだと思うけどな」

「へへ、間違いねえな」