Episode-1=Start of Fate

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「───リインフォースメント・アーマー・システム・フェイト、作動開始」 『Stand-by.』 初めまして、私の名前は逆宮与羽といいます。 名は与える羽と書いて与羽(あずは)、姓は逆さまの宮で逆宮(さかみや)です。 両親曰く、翼(きぼう)を与える天使になって欲しいとのこと。ロマンチックですが、何処と無く中二病さを感じるのは私だけでしょうか。 年齢は19歳、あと1年もすれば成人の仲間入りですね。 「変身」 『Approval. Transformation's completed.』 そんな私は今、仮面ライダーなんぞをやっております。 ◆◆◆◆ 「システム・フェイト、ファイナルアーツ起動」 『Final Arts. ───Stand-by Ready.』 パワードスーツ胸部に組み込まれているコアから右脚へ、膨大な魔力が供給される。 それに併せて、スーツに張り巡らされた魔力導路の光が碧から朱へと変色。この肉体が出せる最大の攻撃、ファイナルアーツのプログラムが作動した証拠だ。 私は目の前の怪物に向けて駆け出し、その胴体へ全力のハイキックを見舞う。 「ライダー・キック!」 『Rider Kick.』 私の右脚が怪物の胴体に触れた直後、コアから供給された魔力の全てが純粋なパワーへと変換され撃ち込まれる。 怪物は私の超人的な脚力によって数メートル宙を舞った後、粉々に爆散した。 役目を終えた右脚の魔力導路がエネルギー切れを示す黒となり、直ぐに正常を示す碧へ戻る。
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