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episode220 調教の痕
「上手くやるんだぞ?監視カメラはここだ――」
「ここで、ですか?」
「十分だろ?囲いがないとこでするか?」
来る時と同じ
半ば強制的に連れてこられた個室レストランで九条さんを待つ。
征司はカメラの位置を確認し
「どちらに?」
「バーでウォッカでも引っ掛けながらおまえらの中継を見てるさ」
僕を席に残し立ち去ろうとしている。
「まさかいて欲しいのか?」
「いいえ、まさか……」
鞭打たれた痕。
淫靡な痣。
キスマーク。
「行って――早く行って下さい」
調教のあとが色濃く残る己の身体を抱いて
僕はそわそわしながら言った。
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