和平への道筋

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「若いや殿! 殿には殿しか出来ないことがあるはずです 結城をより良く導くために」 ……………………………………… 二人は暫し見つめあう だがやがて根負けして 「分かった 爺の言うことも最もだ そうだな………… 今の結城は戦に勝つことはできたが継続することはかなり困難な状況にある なんとか方法を考えねば」 戦力の早期回復は勿論だが人的資源の枯渇はかなりのものだ 人も金も物もない しかし 不思議なものだが 何故か余り悲観的にならないのは何故かね? まあー楽観的すぎはのも考えものかな そんなことを考え各隊の帰還を待った やがて情報も集まり続々とこの本城に集結した 「そうか佐久間殿は重傷か」 佐久間隊は嶺川軍の先鋒を赤土砦で迎え撃ち かろうじて陥落は免れたが 被害は甚大で佐久間殿も大怪我をしていた 「佐久間隊奮闘がなければ此度は決戦の土台にすら上れなかった」 「まことまこと」 諸将がそれに頷きあう 「では大まかには聞いておるが状況報告 いや勝利報告を聞こうか」 「は!! では某から 我が隊は嶺川本隊強襲後 佐久間殿救援の為 途中途中で噂や流言を流しながら向かい その結果嶺川のやつらは蜘蛛の子散らすがごとく逃げ始め散々に追いたててやりましたぞ」
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