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和平への道筋
冬の始まる前に行われた嶺川軍と結城軍の衝突
これは誰もが予想していたが
その結果を正確に予想出来たものは恐らく誰もいなかったであろう
これまで幾度も刃を交えてきており多数の死傷者を出す戦を行ってきた
だが
今回のように互いの大将が討ち取られるようなことは初めてであった
国境付近で偶発的に勃発した小競り合いから始まった一連の戦闘で双方の人的被害は今までに類を見ないものとなった
本隊集結後に
前半戦は結城が大打撃を受け
後半戦は嶺川が大打撃を受けた
双方の領主と多数の有力な武将が居なくなったことにより強制的に休戦状態になり
その数日後に
12月となり遅すぎる降雪により完全に動きを停止させた
ー結城軍本拠地木島城ー
「殿
嶺川に対する追撃も各所で大戦果をあげ
それぞれ帰還の徒についているとのことです
各々の報告についてはまだしばらくかかる模様です」
「爺も手傷を受けているだろう
早く休むが良かろう」
「承知しております
しかし結城には現在人がおりませぬ
指示するものがおらぬと回りませぬゆえ」
「爺もはや若くないのだ身体をいたわらぬとな
指示くらい俺がしておく」
そういうがそれに対して顔を左右に降り否定を示す
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