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今日も私は、この人に溺れる。
「せっ、先生……」
「こんな時でも先生なのか。いい加減名前で呼べよなぁ」
くすりと笑って唇にキスを落とす彼に、私は身を委ね、彼がもたらす愛撫を堪能することしかできない。
その余裕な表情を歪ませたいと思うのに、私は子どもすぎる。
そして、彼は大人。いくら背伸びしたって追い付けない。
ギュッとシーツを握り締めれば、彼は――先生は、私の腕を自分の背中にまわした。
「こっちだろ」
そのいたずらっ子みたいな笑った顔も、熱を帯びた男の表情も、
先生の全部が、好き。
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