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「わ、笑うな……。」
「ごめん。じゃあベッド行ったら、な。」
そう言って、お姫様抱っこをされながら、風呂を出て、そのままベッドに押し倒された。
「……。」
肩を持たれ、多分見下ろされてるんだろうけど……。
「み、宮?」
「待ってよ。色々、心の準備。」
「う、うん。」
こっちまで緊張してきた。
宮は何回か、深呼吸をしたあと「じゃ、外すよ?」そう言った。
僕は深く頷いて外してもらうのを待った。
ゆっくりと、宮の指が目隠しをしている紐にかかり、はらりと外れた。
何故か目をつぶってしまい「井鍋、目、開けて」言われてゆっくりと目を開けた。
「ははっ。」
宮は苦笑いをしている。
「……え……。」
思いがけない人だった為に、うまく言葉が見つからない。
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