episode221 激情

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が――。 快楽の余韻に浸っていられるのもそこまでだった。 次の瞬間。 「え……?」 僕らの身体に上からふわり シーツが被される。 と――。 「悪いことは言わない。ここらで引き上げるんだ!」 不意に聞き覚えのある声がした。 「早く――立って!」 差し迫った状況が分かってないのは僕だけか――。 緊迫した声に促されるまま 「和樹、掴まれ」 九条さんに支えられ、僕はふらふらと立ち上がる。 と同時――。 「待て!」 「俺らにもやらせろよ!」 「まさか見せつけるだけじゃないよな?」 興奮した男たちが5人、10人と言わず ジリジリと僕らににじり寄ってきた。 まずい――。 さすがに僕だって死んじまう。 「こっちだ――!」 シーツの向こうで声が呼ぶ。 僕らはもつれる足で一目散駆け出した。
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