第4章 淫らなハンカチ

2/2
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
ブルーベリーで汚してしまって、バカね、私。 汕頭のハンカチで口を拭いた後、離れの愛人の窓に近づいたの。 「あっ、そこ・・・。」 愛人はパパの肩に両足をのせてあごを浮かせながら、声を出している。 いやあね、私が覗いてること知っていて、わざとあんな声出してるなんて。 パパはショーツの中に手を入れて動かしてるよう。 「ん。いいわ・・・。」 愛人の赤い口が開いて淫靡な声がもれていく。 パパのネクタイで目隠しされているから、彼女の表情はわからないけど。 でも、随分と感じてるようだわ。 「あ、ああぁ。」 彼女が首を振った時、パパは愛人の身体の向きを変えて違う愛撫の仕方をし始めた。 彼女の中に再び、火がついたようだった。 ショーツが濡れてしまったのか、どうかわからないけれど、脱がされた。 背中の下から臀部にかけてパパの手が動いていく。 「はや・・・く。ねぇ。」 愛人がねだるとパパは太ももを掴んで、それだけでも彼女はよがっている。 ダメと言う彼女に構わないでパパは愛撫を続けていくと 「あぁ、おかしく・・・なりそう。」 パパの指の動きが速くなると、彼女はエクスタシーを感じたようだった。 ふん。おかしくなりたければ、なってしまえば? 貴女がそうなったらパパは私を見てくれるでしょ。 ・・・・・・・ incest    近親相姦 innocent   罪なきことよ incest taboo これは文化人類学の先生の話しよ incest innocent incest taboo taboo... 縁取りは緑で、沢山の刺繍がされてるから少しボコボコしてるけれど。 黄色やピンク、緑、黄緑、蒼・・・同じピンクでも薄く濃く何種類もの色の糸。 あの夏の庭で・・・ ブルーベリーで汚れた口をハンカチで拭いたら、愛人のグロスと同じような淫らな色に染まったような気がしたのを覚えている。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!