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さらには、奥義として体内の気を自在に操り脳のリミッターを解除することで常人ではなし得ない動きもできるという、極めて危険な流派である。
俺は小学3年の頃から鍛練を行い、特に刀での戦闘を得意としている。
「ただいま~」
俺は、家の門をくぐるとそう声をかけ道場の方へと向かった。道場の入り口に着くと中から誰かの気配が感じられた。
扉に手をかけ開くと、中には黒髪が肩口まで伸びている美しい少女が佇んでいた。
「ねーちゃん、もう帰ってたんだ?ねーちゃんがこの時間に道場にいるなんて珍しいね。」
「竜人お帰りなさい。なんだか気付いたら道場の方に足が向いていてね。そうだ竜人、久しぶりに手合わせでもしない?」
「まじで?ねーちゃんとの手合わせはすごく久しぶりだなー。じゃあ、部屋に行って荷物置いてくるからちょっとまってて。」
俺はそう言い部屋へと駆け出していくと後ろから姉の声が聞こえてくる。
「そんなに慌てなくていいからゆっくり行きなさい。」
と姉の声が響いていた。
彼女の名前は柳舞(やなぎまい)。我が姉、才色兼備にして最も尊敬している存在である。
彼女は所謂天才と呼ばれる人種である。文武両道であらゆる事に対して人並み以上のことが出来てしまえる。
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