第4章 新たなる力

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 すると、右目の辺りが、ほんのり熱を持ち出した。  『見た方が早いだろう。俺が故意的(こいてき)に”神の瞳”を起こす。自分の目で確かめてみろ』  そう言って、夜光は(かざ)していた手を放す。  時雨は、先程夜光が出した鏡を覗き込む。  そこには、確かに金色に輝く瞳が映っており、ソロモンの魔法陣は無く、代わりに陰陽師(おんみょうじ)などがよく使う、五芒星(ごぼうせい)が浮かび上がっていた。  『神の瞳が顕現(けんげん)している時は、物を創造(そうぞう)したり、神のみが扱う神通力(じんつうりき)が使用可能になります。何か創ってみますか?』  神の瞳について一通り説明し終えた巴は、鏡を覗き込んでいた時雨にそんな事を聞いた。  時雨も、興味が在った為軽く頷く。  『そうですか、分かりました。では、それは夜光に頼みましょう。夜光は、天狐の中で唯一創造が使える者ですから』
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