第4章 新たなる力

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 優しく告げられた言葉。  それだけで、時雨の強張(こわば)った身体から余分(よぶん)な力が抜けていく。  「・・・あぁ。有り難う」  強張っていた表情が和らぎ、張り詰めていた空気が霧散(むさん)する。  『では、残り(ふた)つの力について説明致します。まずは、”(かみ)(ひとみ)”』  「・・・神の瞳?」  時雨が巴が口にした名称(めいしょう)を繰り返す。  『はい。”神の瞳”とは、その名の通り、神の力の象徴(しょうちょう)。その瞳が発動するとき、貴方の右瞳(みぎひとみ)金色(こんじき)に輝きます。そして、瞳の中には、五芒星(ごぼうせい)が浮かびます。極偶に、籠目(かごめ)が浮かぶこともあります』  巴が神の瞳について教えてくれている間に、夜光が時雨の右目に掌を(かざ)した。
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