深まる秋~募る恋心~

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深まる秋~募る恋心~

「そろそろ南会津も紅葉の季節になるね」 急に、テレビを見ながらつぶやく竜二君。 ここは竜二君の部屋、今日は竜二君がお休みなので、私が仕事帰りに竜二君に逢いにと、夕飯を一緒に食べる為に来て居る。 「どうしたの?急に」 私が言うと、竜二君がテレビを指す。 テレビには南会津の有名な観光地が紅葉で綺麗に染まってる様子が写っていた。 「美恵ちゃん、ここ行った事ある?」 私は首を横にふって、 「テレビでは、見た事はあるけど、実際には行った事が無いよ、南会津は今から紅葉の季節なんだね。」 ちなみに、今は11月の中旬。 「うん、気温差で変わる事もあるけど、大体11月が紅葉の見頃だね。」 「先月、那須高原の紅葉も良かったけど、ここみたいに歴史がある所も風情があって良いかも。」 そう、私達は先月、私が勤める工場の先輩から、急に用事が出来たからって、那須高原のゴンドラのチケットを貰ったので、竜二君を誘って、那須高原に紅葉を見に行ったのです。 時は先月10月下旬の話し。 「休み取れて、良かったよ、美恵ちゃんと初めての紅葉だし、美恵ちゃんがデート誘ってくれたから嬉しいよ」 (それは、誘うでしょ、先輩が彼氏と行って来たらって言うし、そんなに嬉しい事なのかな?) という気持ちとうらはらに私は。 「うん。やっぱり竜二君と行った方がいいかなっと思って。」 「ありがとう。美恵ちゃん。」 (私、まだ竜二君の事、彼氏って思って無いのかな?8月に告白されて付き合う事にはなったけど、あれから2ヵ月まだ実感が無い) そんな事を思いつつも、一路車は那須へと。
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