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「ごちそうさまでした。竜二君」
カレーを食べ終え店を出る。
「美味しかったね、カレー」
笑顔で応え、手を繋ぎ車に戻る。
そのまま、私の家へと向かうっと思ったら、4号線をまっすぐ走らせた。
(何処へ行くのかな。)
ドキドキしながら、竜二君を見てると、車は、アミューズメントや飲食店が並ぶ大型駐車場に停まる。
車のエンジンを止め、竜二君が真剣な顔で私を見る。
「美恵ちゃん、今日は美恵ちゃんと大きな湖に行けて、楽しかったよ。ありがとう。」
「いえ、私も竜二君と大きな湖に行けて楽しかったです。」
「俺、美恵ちゃんに初めて会った時から一目惚れで、つい欲望に任せて、いきなりラブホに連れこんで、ごめんね。嫌な思いさせたのに、今日の俺の誘いに付き合ってくれて、ありがとうね」
(そんな素直に謝られると、どう答えていいか分からなくなる。本当に竜二君は素直で真っ直ぐな人だな)
「いえ、そんな。」
「こんな俺だけど、美恵ちゃんと真剣に付き合いたい、もっと美恵ちゃんを知りたいだから、俺と付き合って下さい」
竜二君の手が私の前に差し出す。
「私も、竜二君の事をもっと知りたいです。よろしくお願いします。」
私は竜二君の手を取ると、竜二君が私をそのまま引き寄せ抱きしめ、
「ありがとう、美恵ちゃん、俺嬉しいよ。」
私が顔を上げると、竜二君の顔が近づき、唇と唇が重なり合う。
「美恵ちゃん、大好きです。」ささやく、竜二君に私もコクっとうなずく。
「ねえ、美恵ちゃん、これからしたいな、いい?」
(エロは健在だ)
「いいよ、竜二君」
(これから竜二君の事どれだけ好きになるか分からないけど、エロイ事も含めて、もっと竜二君を知って、好きになっていきたい)
走りだした車の中私は、始まる想いに、戸惑いながら、車はラブホテル街へと消えて行く。
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