深まる秋~募る恋心~

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4号線を車を走らせ、白河へ入り、那須高原インターを超え305号線を真っ直ぐ、山の方へと走る。 「美恵ちゃん、那須高原へ行く前に、那須どうぶつ王国に行かない?ちょうど通り道にあるし、美恵ちゃん行った事ある?」 「子供の頃に行った記憶はあるけど、もう、何年前だから変わってると思うから久しぶりに行きたい。」 「そっか、美恵ちゃん、出身関東だから行った事あるよね。俺も学校行事で行った事あるけど、久しぶりだよ」 話しをしてる間に車は、那須どうぶつ王国に到着。 近くには、那須ゴンドラ行きの看板が。 (本当に通り道にあるんだ、全然気づかなかった) そんな事を思いながら、車を出ると、風がひんやりとした。 「けっこう肌寒いね。」 「そうだね、山の近くだから、標高高いから、仕方ないよ。寒いなら俺のジャンパー貸す?」 竜二君が赤いジャンパーを差し出す。 今日の私の格好は、ジーンズのロングスカートに、厚めのジーンズの上着、山に行くからってけっこう厚着にした。 (この格好に赤いジャンパーは無いでしょう) 「ありがとう。竜二君、でも大丈夫だよ、今から動くから暖かくなると思うし」 「そう?寒くなったら、いつでも言ってよ」 「うん。」     
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