呪いの連鎖 #2

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呪いの連鎖 #2

夏海と千鶴は、ゆっくりと開かれていくドアを目を見開き、怯えながら見ていた。 そして開かれていくドアのすき間から、醜い顔のバケモノを見たとき、二人は我を忘れて、悲鳴を上げた。 火傷で赤くただれた顔には瞳がなく、まるで暗闇が続いている洞窟のような窪みだけがあった。 そしてその黒い窪みからは、まるで涙のように赤い血が流れ、目なし女は泣いているように見えた。 「暗い……、暗い……、何も見えない。 暗い……、暗い……、何も見えない」 目なし女はそうつぶやきながら、アイスピックを片手に夏海と千鶴に近づいていった。
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