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〈 やっぱり私は行かなくちゃ……。
弥生を助けるために。
グループLINEのみんなを助けるために。
犠牲になるのは、私だけで十分よ。
私が目なし女の呪いを解かなくちゃ 〉
美月が死を覚悟したとき、最後に頭の中に浮かんだのは、拓也の顔をだった。
美月は自分が死ぬ前に、どうしても拓也に自分の気持ちを告げたかった。
自分の思いも告げずに死んでいくのは、どうしても心残りだから……。
美月はスマホでLINEを開き、拓也に送る最後のメッセージを書き始めた。
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