友利先輩と俺の友人

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「イテテ・・・わっ!! ご、ごめんっ!! 雛人!!」 「咲良・・・そんなに慌てなくてもいいよ。俺なら大丈夫だから。咲良は大丈夫?」 俺はそう言って俺に覆い被さり、身体を密着させてきている咲良を見つめ見た。 咲良は俺と目が合うと先ほどから赤かった顔を更に赤らめた。 俺と咲良の顔の距離は本当に近く、それはキスをする勢いだ。 何せ俺と咲良の身体の距離はゼロ。 顔が近くて当たり前だ。 なのに俺と咲良はお互いに引かなかった。 と言うか俺は咲良に押し倒されている形なので俺から引くことはできない。 この場合、引くとしたら必然的に咲良からだ。 けれど、少し咲良で遊ぶのも悪くない・・・。 「咲良・・・」 俺は咲良の名前を優しく呼び、咲良の背中にそっと手を回してみた。 それに咲良はビクリとして更に更に顔を赤らめた。 からかいがいのあるヤツ・・・。 「キス・・・しようか?」 俺のその言葉に咲良は目を丸くした。 そして、それと同時にドクン、ドクンと咲良の慌ただしい心臓の音が聞こえだした気がした。
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