タイに憧れて マリカ

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やっと 心が決まり マリカと会える最後の日 新宿の超高層ホテルに一泊予約して 普通にショッピングをして。 食事(トンカツ屋さん和○)でしたりして 一緒の時を過ごして ホテル高層階で 都心の夜景を見ながら 「マリカ今は僕は 君とついてタイに行けない けど もし 君が次に日本に戻って来たら その時 お互いに まだフリーだったら もう一度 プロポーズするよ」と言ってさ  ベッドで 抱き合いながら 眠りましたね そして 一つだけ私は 彼女に 「僕が童話書いてるの知ってるよね そのヒロインに 君の名前 マリカって使っていいかな」と尋ねました。 (ちなみにその童話 ある賞に公募するも落選した) 「いいよ 可愛く書いてね」と 言われて  「ああ この子と一緒にタイへ行きたい」と心底思いましたね。 そして その翌日 私が 書店の仕事をしていて 午前中 新刊雑誌の品だしに追われている そんな時  マリカは タイ航空の機上の人として 日本を離れて タイに 飛んでいましたね その時  すごく 胸が張り裂けそうな 何て言うのか 苦しさ 味わいました。 失恋というか まだ30代半ばだったというのに 前回の 結婚詐欺から もはや そんな純粋な心が まだ残っていたのかと 自分自身 驚きましたね そして 半年 たまに 国際電話で 話をしたり 手紙をやり取りしたりし ていたのだが こちらも 他   忙しさに 身を置くことで マリカのいない日々を忘れようとして いたんですかね 結局  連絡が遠退いて行くうちに そして 一通の手紙が  「サワディーカぁ お元気ですか?マリカは 学校でがんばってるよ あの さ あたしこっちでね 結婚することになった ごめんねいほうじんさんと 結婚できなくなったぁ」と。。。。。 これは ショックでしたね まさか 愛しあったあの マリカが他人妻になっちゃうってさ 頭がパニック起こすも  もしかしたら 彼女ははじめから こうなることを知っていたんですかね 日本での想い出作りに 利用されてた? いや そうは思いたくはないけど わずか半年足らずでさ そして  そこから 私の迷走が 実は 開始されることになりますが その話は また そのうちに  「タイに憧れて マリカ編」完
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