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Ⅰ.現代のプロローグ 3
今日の夜は二人にとって今までにないほど、長く感じていた。こんなことがあったであろうかと記憶を探ってみたものの、思い当たらなかった。夜は時間と共にさらに深くなっている。そして公安を名乗る男はアヤナと聖斗の闘いの中に入り、それを止めた。あの闘いは普通の人間の闘いではなかった。常人が巻き込まれればただでは済まなかったであろう。アヤナと聖斗はもはや、一般人と呼ばれる存在ではなくなってしまった。それは両者共、いやアヤナは前から薄々気づき始めていたが、聖斗は闘いにおいてその自覚があまりなく違和感はあったものの、公安の男に自分の力について言われるまではっきりと気づくことが出来なかった。
「まぁ、とにかく君達はいちよう監視対象になってるわけで、これからよろしく頼む」
「俺たちの力ってやつの説明がされてないんですけど、結局は」
「あたしたちって、ようは超能力者みたいなものなの?国家機密になっちゃってるわけ」
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