Ⅰ.現代のプロローグ 1

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Ⅰ.現代のプロローグ 1

「人生とは分からないものだ。いつ何時に巻き込まれるかは」  「君にようはない。帰っていいよ。この時期来る奴はろくでもない。まさに想像通りだったな。ちょっと期待してたがダメダメだ。あ、君ゴミだから不採用だよ。おつかれさん」 これは就職活動における最終面接の場面である。その場に青年と面接をしている会社役員がいた。面接が一通り終わり締めに入ろういうところで突如相手の青年に向かって暴言とも言うべき発言をした。普通ならそんなことはほとんどないことである。このスーツを着こなしている青年は長く活動していたことを伺いしれるほどの雰囲気を持っていたのである。体型は太っているわけでもなく、痩せているわけでもない普通の体型をしている。身長は175cmぐらいで顔つきは少しながら美形よりである。そんな青年は怒りを押し隠すことが出来ない状態にいて、理性がいつまで持つかという所にいた。  「ようはない?ゴミだとはひどい話ではありませんか。こんな面接見たことも聞いたことがありません。わかっておっしゃっているのですか?」 四十代後半の男性役員は当然のことながら青年を睨みつけていた。たちが悪い役員である。 そして     
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