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太陽が眩しい青空の下
透き通るような青い海を眺めていた。
11月、沖縄
真夏の暑さは通り過ぎたものの、関東では寒さが増すばかりだというのに、こちらはまだ夏だと言える温かさだ。
「緊張してる?」
「啓ちゃんよりはしてないよ。」
「なんだ、バレてたか。」
そう言って笑った啓ちゃんは、私から離れると「じゃあ、あとで」と手を振った。
そして私は、目の前にいるお父さんの腕に、自分の腕を絡ませる。
浜辺にそびえる
チャペルの扉の外で。
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