お茶をどうぞ

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それから15分程。 宙良からチャットが入った。 " さっき家に着いて、着替えたよ。いつでもウチに来て " 丁度いいタイミング。 お茶の準備は出来た。 私は用意した物をバックに丁寧に入れると、いそいそと玄関を出て、隣のインターホンを押した。 すぐに勢いよくドアが開いて、中から宙良が顔を出す。 「遅れてごめん!どうぞ入って入って!」 「お邪魔します」 今日は宙良のお母さんはいないみたいだ。 いつもなら私が来たら出迎えてくれるんだけど……。お買い物かな? そう思いながらリビングを通り過ぎて、宙良の部屋に入らせて貰う。 「ごめんな、電車乗り遅れて。」 「いいよ、隣なんだし。」 「なんか、飲み物冷蔵庫から取ってくるわ」 「あ、待って。私、今日宙良にお茶を飲んで貰おうと思って用意してきたの。お湯だけ用意して貰えないかな?」 宙良が大きく目を開けた。 そのあと嬉しそうにニッと笑顔になる。 「おけおけ!お湯用意してくるから待ってて。」 その言葉を聞いて、私は机の上に持ってきたお茶の材料とそれからお気に入りのカップをバッグから出す。
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