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夏の海
桃恵>じわじわとビーチの砂が熱い。サンダル履きゃなきゃ。「はい、これビーチボール持って」「ねぇったら聴いてんの?」
林檎>だからビーサン何処に脱いだか解んねえって言っただろう
桃恵>あれ砂浜に片方だけ置いてあんのあんたのとちゃう?
林檎>あぁ、さっき、海入って上がるとき、急に雨降ってきて慌てて浜にあがったから忘れてた本間、片方しかない。(笑)
林檎>やべeee!!!あのビーサン、兄貴のなんだよな、 借りパチ(所有者から内緒で借りてきたもの)してきたやつなんだけど。
桃恵>どうする?探す?もう片方のビーサン?
林檎>この広い海のど真ん中のどこかに片方だけプカプカプカ浮いてるか、沈んでるか、どっちかだぜ。
林檎>海の家で同じの売っているか探がして購入するのも一つの手だな。桃恵行こう。取りあえず・・・
片方のビーサン取ってきてくれ
桃恵>もう・・仕方ないわね(笑)
浜辺に、桃恵だけが、林檎のビーサンを取りに行く。
見知らぬ男性二人が桃恵に声を掛けてきた。
男A>ちょっと、彼女一人?飲み物でもいかがかな?
男B>彼女っ 案外キュート!!!可愛いから
何でも言う事聞いてアゲルよーん!!!
桃恵>じゃ遠慮なく。じゃあ、炭酸ジュースがのみたいな。
今履いてるビーサン頂戴!!!
男A>なんでビーサン欲しいの?
桃恵>ちょうど、この片方のビーサンと同じだから。
男B>なんで片方しかないの?
桃恵>海に流されちゃってん!!
男A>丁度新しいの買おうと思ってたから持っていきな!!
桃恵>本当にいいんですか?頂いても。ありがとうございます。
男B>おっ!カワイ子ちゃんには、いいとこ見せちゃって。
じゃあ僕も飲み物何がいい?
桃恵>冷たいコーラーがいい。
男性B>ちょっと待てて!!
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