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こんにちは、いらっしゃいませ
私の名前は北崎と申します
大分県宮崎市内の書店で古本屋部門の店員をしている者です
ですが、明日、この書店は経営不振から閉店致します
店長の稲井と2名で頑張ってきましたが、どうも古本の回転率が良くなく、新書の入荷が入らない事も続き売り上げはどんどん下がっていきました
14時間勤務の続く私は心身ともに疲弊しており、閉店と同時に首も宣告されたことから
かなり精神状態は不安定でした
ここは以前から幽霊がよく出ると噂されており、何となく音がすると思っていましたが、老朽化が原因だと思い気にしませんでした
ですが
明日閉店の時間になり、店じまいもすんだ後、室内の電気を消した時のことです
音が止みました
電気を消して
音まで消える
そんな筈はありません
外は大通りに面しており、車の行き来は多い道です
何も音がしない筈はないのですが
不思議に思いながら出口に向かう私は
声を失いました
見ると、出口付近の左上
壁から白い腕が伸びています
うっすらと光り
光り
消えました
・・・・・
疲れている。憑かれちゃったかな?てへへ。なんちゃって
カギを閉め、店を後にする私
疲弊しており、立ちっぱなしの接客で
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