思わぬ出産

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急激に痛みが進み出し、感覚も少しずつ短くなっていく。 1時間半を過ぎた時にはかなりの痛みだった。 だけどまだまだ耐えれる。 耐えなくちゃ! そう思いながらも顔を顰めてしまう。 「明日香?大丈夫?なんか出来ることあるか?」 「大丈夫。大丈夫やから」 心配かけないようにそう伝えるけど痛みは激しくなるばかり。 2時過ぎに助産師さんが来て内診した時には既に子宮口は7センチ開いてた。 「そろそろ分娩室に行きましょうか。ご主人もどうぞ」 そう言って隣の大きな部屋に通された。 私の知ってる分娩台ではなく、足を載せるところは付いてるけどそれは補助的な感じで、本体は大きなベッドだった。 場合によって昔ながらの分娩台にもなるらしくベッドも上げ下げできるようになってた。 私はそこに乗って翔は娘達にもうすぐかもしれないことをLINEで伝え、母にも連絡しておいてと頼んだ。 ずっと私の手を握りながら心配そうに黙って見てる翔。 私もいよいよなのかと思ったり、15年ぶりだからまだかかるかもと思いながら痛みをやり過ごした。 助産師さんは横に向いた方が楽やからと私を横向けにしてくれて片足を小さな台の上に乗せてくれた。
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