あとがき

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あとがき

 真夜野ふみと申します。『光は後ろから』最後までお読みいただきありがとうございました!  門脇の言った「君らのラグビーはまだ終わってない」は私個人の思いでもありました。書きながら、ああ、杉高のラグビーがいつまでも続けばいいのに、と思っていました。  ひたすら「ラグビーが好きだー!」という気持ちだけで書いた小説でした。もし、ラグビーにあまり興味のない方にも少しでもラグビーの魅力を伝えられたなら、これ以上嬉しいことはありません。  もしかしたら、ラグビーにお詳しい方が読まれたら「ここの記述はおかしい」みたいな部分があるかもしれません。間違いを発見されたら、ご教示いただければ幸いです。  ラグビーは「すべて」が求められるスポーツだと思っています。スピードも、力も、持久力も。思考力も、直感も。激情も、冷静さも。潔さも、狡さも。  ただし、すべてを一人ずつが兼ね備えている必要はないのがすごいと思うのです。ピッチにいる十五人は、誰一人としてパーフェクトではない。でもそれぞれ、自分にしか背負えないものを持っている。それを持ち寄って、ひとつになって闘う。そんなカッコよさが醍醐味です。私の技量が未熟なせいで、それを表現しきれていないのですが。  ここまでお付き合いいただいた皆様への感謝と、個人的に名残惜しい気持ちを込めまして、杉高フィフティーンの簡単なプロフィールをご紹介します。「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」の愛おしいチームです。全員に思い入れがあります。
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