第4章 初めてのデート

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俺「そろそろ病院に戻らないといけない時間だな。 凛、病院戻ろうか」 凛「行きたくない…シュウとまだ一緒にいたい…」 俺「ワガママ言うなよ、また明日会いにくるから。 そしたらまたデート出来るじゃん」 凛「でも…」 俺「それに、もうこれで一生会えないじゃないんだ。 必ず凛は良くなる、その為には治療頑張らないと、だろ? それにさ、もうずっと一緒にいられるじゃん。 2人でお揃いの物、買っただろ? 離れてても、いつも一緒だから」 凛「分かった…明日も来てくれるよね?」 俺「ああ、約束するよ。 明日帰るギリギリまで、凛と一緒にいるよ」 凛「ありがとう…」 お兄さんの車で、一路病院へと急ぐ。 車中、凛と今日の出来事の話をした。 こんな事が楽しかったとか、あれが面白かったとか、そんなくだらない話も、楽しかった。 病院へ到着すると、医師が出迎えてくれた。 そして、医師は俺へお礼を言い、去ろうとした時、診察室に寄るように言われた。 この時間は診療はしていないはず、なんだろう? 医師「まずは凛ちゃんと無事に返してくれて、ありがとう。 担当医としてお礼を言わせてもらうよ。 そのお礼、と言ってはおかしいが、お腹、見せてごらん? 怪我してるだろ?」 医者って怖いな、とその時つくづく思った。 俺「先生、俺保健証なんかないですよ? それにら病院もう診療はしていないんじゃ…」 医師「言っただろう?これはお礼だって。 お金なんかいらないさ。それに、怪我人をそのまま帰すわけにはいかないからね」 俺「すみません」 医師「喧嘩でもしたの?ていうか、これは一方的にやられて出来た傷だね?」 俺「実は…」 俺は凛の担当医に全てを話した。 医師「なるほどね、そういう事だったのか。 凛ちゃんには、内緒にしておいた方がいいんだよね?」 俺「はい、お願いします」 医師「まぁ、怪我は幸い打撲程度だから、怪我はたいした事ないよ」 俺「ありがとうございました」 待たせてる凛のお兄さんにも、何かあったのかと聞かれた。 服を台無しにしてしまった責任もあるので、全てを話した。
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