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しかし、気になる。
しかし、気掛かりだ。
しかし、気になるのだ。
しかし、気掛かりである。
しかし、気になるのである。
しかし、気掛かりである。
しかし、気になるのだ。
しかし、気掛かりだ。
しかし、気になる。
これは一体、何の悪戯だろうか。
これは全体、誰の仕業だろうか。
そこでワタルは、犯人らしき人影を捉える。それは少年か少女か判別しづらく、年上か年下かも判別しづらい人物だった。
「誰だ、君は」
「『何だ、これは』の次は『誰だ、君は』かよ、クソが。語彙力死んでんのか、馬鹿が」
「否、斯くいう君の語彙力もどうかしてると思う」
「はっ! 言うじゃねえか。俺に喧嘩売る奴は久し振りだぜ。買ってやるよ。代金は後払いでいいかい、サッカー小僧」
「小僧って、君、学年は?」
「ああ? 四年生だが?」
「奇遇だな。私も同学年だ」
「喋り方ムカつくな、サッカー博士」
「それ褒めてないか? 私は斯くいう喋り方なのだ。変えたくても変えられないし、変える気もない」
「あっそ。ま、何でもいいや。で、博士。俺に説教でも垂れる気か?」
ワタルはその言葉を受け、ようやく点と点が繋がる。ゴールポストを捻じ曲げた犯人が確定した。
「君が? 一体どうやって?」
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