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「最初の日、貴方の部屋で言ってくれたじゃないですか」
と言うと、遥人はすぐにわかったらしく、赤くなって咳払いをする。
そのままなにも言わないので、
「あっ、あのときはあっさり言ったのにっ」
と言うと、
「あれはなんとも思ってなかったからだっ」
と言ってくる。
「今回、私、結構貴方に振り回されましたよね。
このあと、どうやって生きていこう。
貴方みたいに恨みをぶつける相手も居ないし。
誰と縁側で老後、お茶を飲んだらいいんだ、とかろいろ悩んだんですよ」
と言って、
「長生きする気満々じゃないか」
と呆れられた。
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