第二章 ザ・ジ 洞窟内で白魔術師を救う の 巻

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そこで私が父の名代として両国に派遣されることになり ました。 その動きを知った黒亜術団は、私がワオキ島を離れてすぐに 徒党を組んで襲いかかってきたのです。 何人かを倒した私ですが、多勢に無勢で劣勢になり、ついに は自分を傷つけさせない呪文で自らの体を守ることにしま した。 一緒にいた私のドラゴンにも同じ呪文を駆けていましたから、 一緒に殺されることはありませんでしたが、呪縛で逃げよう が無くなってしまって、あの洞窟まで運び込まれました。 何故あの洞窟なのか考えました。 ソト国は、先ずアメ国に侵略することにしたのだと思い ました。 仮に白魔術団がアメ国側に協力した場合、捕らえた私を引き だし白魔術団に手を出させないようにするため、あの洞窟に 私を閉じ込めたのです。 アメ国の次はニッポ国へ侵略し、最後はワオキ島の白魔術団 を壊滅に追い込むつもりなのです。 アメ国、ニッポ国、私達白き魔術団は連合して悪の枢軸に 対応する必要があります。 個々の国や私達白き魔術団のみで単独に戦っても勝てません。 幸いここに両国の国王と主要な大臣が揃っていらっしゃい ます。 是非ともこの話を信じて頂き、二国一団の連合を成し遂げ なければ、黒の枢軸に対処できないのです」 「なるほど、よくわかりました」と、両国国王は互いの顔 を見合ってうなずいた。 「幸いなことに、アメ国とニッポ国は今、良好な関係を築 いています。 両国とも白き魔術団との連合の必要性は承知しています」 アメ国、ニッポ国、白き魔術団との連合が成ったのはこの 会見から一週刊後であった。
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