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「のわぁぁぁーー! トラック! 信号は……赤だ! 鬱になりすぎて気付かなかった!」
ヤバイ、これマジで死ぬ。
鳥のフンじゃなくて、今日はトラックですか?
1年から2年に進級しただけでずいぶんレベルアップしたじゃないですか。
ってか、レベルアップしたのそこ!?
しかも、とっさに出た悲鳴が
「のわぁぁぁー!」って……
うわぁ、我ながらかわいくないわぁ……
プアァァァァー!
走馬灯のようにマイナス思考がめぐる中、トラックは容赦なく突っ込んでくる。
「ぎゃあぁぁー!! 死にたくない、助けて神様ー!!」
涙とよだれと鼻水を撒き散らしながら、とても女子高生とは思えない悲鳴をあげるが、トラックはジミコの目の前まで迫っていた。
「あひぃぃー、しむ、ち……死ん……」
その時――
ジミコの体が目映い光に包まれる。そして一瞬にしてその光は跡形もなく消え去った。
その光の中心にいたはずの、ジミコの姿もろとも。
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