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お母さんが斎藤を言葉巧みに操り、負けず嫌いな斎藤のやる気スイッチを入れた
そして進学校の常高に特待生で入れるまでに導いた母親に、斎藤は頭が上がらないというか、三流である葉原高校の生徒である私と付き合っているのがバレると別れさせられるらしい
「お前がもうちょっとマシな学校に行ってくれていたら、誤魔化せたんだけどな……」
そう言う斎藤の言葉がグサッと刺さる私
でも、そう言われてもしょうがない
三流は三流は
逆立ちしたって一流にはなれない
斎藤や智花が一生懸命勉強をしている時にバイトをしている私
目標も行きたい学校もなく、ただ漠然と生きているだけ
高校を卒業しても三流の学校、三流の就職をして、三流の生き方をするのだろう
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