07) 対面

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「あっ、私、ほら、そこのソファで寝ます!」 白いナイトウェアを羽織った響さん……何て色っぽいお姿……に、いきなり言葉を突き付ける。 「あっ、そう。シャワー浴びといで」 呆気なく受理されホッとしたのも束の間。 サッパリ、スッキリ出てくると、待ち構えていたように抱き上げられ……ちなみに、巷で言う『お姫様抱っこ』ではない。米俵を抱えるように肩に担がれた。 「ーーなんて、聞くと思ったら大間違いだよ」 ベッドの中央にドサッと落とされ、先の案は却下。 「明日……いや、もう今日か、に備えてタップリ休息を取らなければいけないのに、ソファ? 何を言っているのかな」 ジリジリと迫り来る超絶イケメン。 「ちょっ、ちょっと、おっ、落ち着きましょう、響さん」 「落ち着くのは君の方だよ」 照明は部屋の左右に置かれたフロアスタンドのみ。 そのオレンジ色の明かりが響さんの顔に深い陰影を作る。 そのあまりに妖美な姿に思わず見惚れ、場違いにも眼福眼福とシミジミ思っていると……。 「その顔は、今、しちゃいけない顔だよ」 奈落の底に落ちたみたいな深い溜息を付き、響さんがパタンと私の髪に顔を埋めた。
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