第1章

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会社帰りに寄ったバイパス沿いにある本屋。この本屋は交通の便が悪く、車でないと来れない。 いつもは駅前の書店で済ますのに吸い込まれるようにウインカーを付けて、気づけば駐車場に車を停めていた。 駐車場は広く開放的だ。元はどこかの企業の倉庫だったらしい。だから1階建だけど天井が高くて店内はより広く感じられた。 どこで買っても同じだし、ここで本を買う事にしたんだ。いつも読んでるゴルフ雑誌と何か小説を探す。新刊のところで帯を見ながら、どれにしようかなと悩んでいると子供の笑い声がした。 店内を走り回る。キャッキャと楽しそうに笑う声が聞こえた。今は夜の9時を過ぎたところだ。まあ、親も一緒にいるならギリギリの時間か? ふと、顔を上げて店内を見ると5歳くらいだろうか…いや、もっと小さいかな…幼い子供が数人走り回る姿が見えた。 子沢山か…? 家族同士で買い物にでも来たのか、子供が沢山いた。ここには本だけではなくて、駄菓子コーナーやちょっとしたドリンクも売っていた。商売上手だなと取り扱う商品に関心した。
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