第8章 愛の花(R18)

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「裏柳とは何も思っていないからこそ、 口付けが出来た。 もう、ああいう交わいは、 お前以外とするものではないと分かる」 「…ほぉ、そんなに裏柳を守りたいか」  伝わらない思いがもどかしい。 「違う…。 俺が守りたいのは、お前だ」 月白の手は、 意地悪く太腿を撫で回すだけで、 待ちかねるそこには触れてくれない。 もぞ、と腰が揺れてしまう。 「煽るのも、強請るのも、 そうやって騙すのも、 お前が得意なのはもう分かった。 もっと私を楽しませるものはないのか」   自分が月白を楽しませてやれること。 自分の役割は女の代わり。 こんな時、 女ならどう楽しませるのか。 「お、お前の迸りを呑む」 月白はふんと、 さして興味もなさそうに抑え込んだ呂色から手を離した。
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