第1章

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私は講堂の重い扉を開き中に足を踏み入れた。 講堂の中には扉から見て左側に各グループが作成した展示物が並び、右側に屋台が並んでいる。 展示物や屋台の周りに生徒達が立っていて、講堂に入ってきた私達教師に注目。 壇上に上がった私はマイクを手にして、私を見上げている生徒達に言葉をかける。 「飛翔学園第2回文化祭を……」 此処まで言ったとき、私に注目している生徒達の中から異論を唱える声が飛んできた。 「先生! 第1回文化祭で良いのではないですか?」 「俺もそう思う」 「私もそれに賛成!」 声を上げていない生徒達も、異論を唱える生徒達の言葉に頷いている。 私はそれを見て言い直した。 「そうだね、去年は出来なかったからな。 うん! 今回が飛翔学園の初めての文化祭だ、言い直そう。 これより飛翔学園第1回文化祭を開会します」 私の言葉を聞いて、私を見上げていた生徒達や教師が歓声を上げながら拍手する。
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