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どれどれ。
『やあやあ203号くん。元気にしてるかね。
こちらは元気だよ。元気すぎて鼻が曲がりそうだよ。
……嘘だけどね。
まあ冗談は置いておいて、実験……あ、白ちゃんのじゃないよ。君の感情がうんたらっていう方の。
そうそれ、うまくいってるみたいじゃないか。国の研究所の上らへん人も期待してるみたいだし、これからも頑張ってね~
もし暇だったら、僕にメールくれてもいいんだよ(⊃´-`⊂)
いつでも待ってるからね~!
博士より』
…………。
なんというか、いつものピンクの白衣とヨレヨレのズボンを履いた博士がすぐに目に浮かぶメールだ。
それにこの絵文字、博士そっくりだなぁ。
どうやって打つのか教えてもらって、使ってみようっと。
あ、この博士って言うのは、今実験をしている建物の管理者で、僕の検査にも関わった人らしい。
……っていっても、僕はあんまりその頃のことを覚えてないから、いつの間にか博士と知り合って仲良くなっていたって感じなんだけどね。
でも、博士は僕を人間として、しかも友達として扱ってくれるし、他の誰にも話さない研究者のグチも言ってくれる面白い人だ。
だって今時機械と仲良くなる人なんて、いないんじゃないかな。
まあ、この国に機械って僕しかいないんだけどね~!
……いけないいけない。
博士の口調がうつるところだった。
それじゃ、そろそろ白の昼食の準備をしてこなくっちゃ。
今日もリクエストは、サバの味噌煮かなあ。
7月11日 11時42分 業務続行。
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