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「ああ、知ってる。氷見が孕んだと知った時は正直いってヘコんだよ。でも光侍は意識が戻ってないだろ?下手をすると光侍は植物人間になるかも知れない。それでな俺が氷見と子どもを育てたいと思ってな。ま、拉致したのは申し訳なかった。氷見を光侍を含め、誰にも渡したくなかったんだ」
一は愛おしそうに氷見の頭を撫でる。
「ソウダッタンデスカ…ハジメサンノ オモイヲ シッテ…スキニ ナリマシタ」
「それは光侍の兄として?それとも男として?」
「ハイ、オトコトシテ デス」
氷見は初めて一を愛おしく思ってしまい、一の胸に顔を埋めると、一は嬉しくなり氷見を優しく抱きしめた。
「ホントはもう一回やりたかったけど、お腹の子どもに良くないからな」
「ウフ、ハジメサンハ ヤサシイデスネ」
一に服を着せてもらう氷見はクスッと笑うと、いきなり一の唇にキスした。
「ハジメサン、スキデス」
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