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「今日は遠征でしょ?T中学校との合同練習だよ」
「ぬっ!マジか…」
その学校名を聞いた柏崎君は少し残念そうにしていた。
「でも、舞が居るなら乗り越えられる気がするよ!」
「ばっ…バカっ!なにゆってるの?」
私は顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。たびたびこういうところがあるのが恥ずかしい所って言うか…。
「どうした?俺なんか言ったっけ?」
自覚してないの?
「それより舞」
「なに?」
「前にいる先輩が凄く見てくるんだけど」
私は柏崎君が指差す先に視線を送ると、そこには先輩たちがニヤニヤしながらこっちを見ていた。
「ひゃ!」
私は先輩たちの所へ走り出し、いつものように事情を説明する。これで何回目だろうか…。
その後平然と歩いてくる柏崎君はこういう。
「どうしたの?なんか急いで走ってたけど…」
「い、いや…なんでもないよ…」
私は息を上げながらそう答える。
「おっはよ~柏崎君!」
「おはようございます、先輩」
「相変わらずラブラブだね」
「いやいや、そんな事無いですよ」
そんな事無いんか~い!なんて突っ込みたくなってしまう勢いだった。
「それより今日の練習試合、期待してるからね!」
「はいっ!頑張ります」
こういう柏崎君…なんか可愛い…。
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