第3話 僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい

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***** ━━━10年後。 喫茶店の角のテーブルに座る女性と男性。 「はい、では確かに受け取りました」 「よろしくお願いします」 中年過ぎの男性が、テーブルを挟んで向かいに座り受け取った茶封筒を軽く上に持ち上げて頭を軽く下げる。 封を開け、中身を確認すると「はい、大丈夫ですね」と笑い、中身を封筒に戻す。 「でも、凄いですね。1作目にして人気シリーズを書けるなんて。 さすが、──────渡未先生です」 「ありがとうございます」 頂いたお褒めの言葉に、咲来は微笑んで頭を下げる。
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